
スウェーデンにはSFIと呼ばれる、移民向けのスウェーデン語学校があります。
しかもこれが驚くべきことに無料なんです!今回はそのSFIに通うための申請方法をご紹介します。
申請方法と要件
SFIで授業を受けるために、まずはご自身のお住まいのコミューン(市)のウェブサイトでSFIの申請方法を検索をしましょう。コミューン(市)毎に手順が異なります。
あなたのスウェーデンでのお住まいはどこでしょうか?
例えば、住所がストックホルムであればストックホルム市のサイトを探します。ストックホルム市は、成人教育センター(Vuxenutbildningscentrum)に登録に行きます。そこで登録と簡単なテストを受け通知が来るのを待ちました。
条件も自治体毎に異なりますが、ストックホルム市の場合以下の通りでした。
- 16歳以上であること
- スウェーデンの個人番号を持っていること
ちなみに、スウェーデンの個人番号は1年以上の滞在する方がスウェーデンの税務署に住民登録をすると手に入れることができます。(個人番号はスウェーデンでの生活に深く関わるので移住後最初に入手できます。)
登録時のテストってどんなもの?
私は過去2回SFIの登録にいっています。
一度目は最初にスウェーデンに引っ越して来たときストックホルム市で。二度目は別のコミューン(フッディンゲ市)に引っ越しをして、近くのSFIで再開したときです。
最初のストックホルム市での登録時はスウェーデン語は殆ど出来ず、英語も壊滅的な状態でした。このときのテストは筆記試験のようなものはなく、担当の女性と少し話をした程度です。正直テストとも呼べなかったと思いますが、それで終了しました。
二度目は最低限の主張がスウェーデン語で出来るくらいのレベルでした。この時は筆記テストと担当官との対話をしました。筆記は1時間ほどで、単語の並べ替え・物の名前・文章読解・お題に対する自由記述という内容でした。
ただし、この申請時のテストはあくまでクラス分けの参考です。SFIが始まったら、もっとちゃんと自分のレベルにあったクラスに振り分けられるので身構える必要はないと思います。
どのくらいで申請が下りるのか
自治体や時期によって異なりますが、私が来た2017年の夏は登録者がたくさんいてとても混んでいました。それでもストックホルム市の成人教育センター(Vuxenutbildningscentrum)での登録後2~3週間で通知が来て、1カ月過ぎたくらいで始めることがきました。
また2回目に登録したフッディンゲ市はテスト後2週間で始めることができました。
ご参考までに。
SFIとその後の流れ
SFIはA~Dまでクラスがあります。A→B→C→Dの順でステップアップしていきます。
また授業の進む速さで1~3にも分けられています。例えば1B・2B・3BはどのグループもBの内容を勉強しますが、1Bのグループが一番ゆっくりじっくり内容を進めていきます。
日本人は恐らく、2Bか2Cからのスタートとなると思います。英語が達者な方は3Bからかもしれません。(ちなみに私は2Bから地道にやりましたよ~。。泣)
SFIのその後の流れは表にまとめました。
この中のSVA3まで終わると高校レベルのスウェーデン語を修めたことになり、スウェーデンの大学にも通うことが出来るようになります。
もちろん人によりますがSVA3まで終わるまでに、2年以上かかるのが普通なようです。やっぱり語学は一朝一夕で成らずってことですね。
おわりに
無料で勉強をさせてもらえるなんて、スウェーデンの福祉は本当に手厚いですよね。(まぁ、それだけ沢山の税金を納めることになるんですが。)
スウェーデンに来てまずは言語!という方はぜひ利用してみてください。