スウェーデンの移民者向け無料のスウェーデン語学校とは

スウェーデンには無料でスウェーデン語を教えてくれるSFIという学校があります。学校が無料?!と多くの日本人は驚くのではないでしょうか。

今回はスウェーデンにあるSFIという機関についてご紹介します。

SFIとは

SFIとはスウェーデンにある無料でスウェーデン語を教えてくれる学校です。

正式名称はsvenska för invandrare(移民のためのスウェーデン語)といい、スウェーデンに来た移民・難民向けにスウェーデン語やスウェーデン文化を教えている機関です。

多くの移民を自国に受け入れているスウェーデンでは、移民の労働力化やスウェーデンの社会マナーを身に着けてもらうことが自国の将来にとっても大切だと考えていると私は捉えています。

SFIはスウェーデンの多くの街にあります。ストックホルム中心街であれば近い範囲にいくつかあるため学校を選ぶこともできます。他の地域だと電車やバスで通う必要があるかもしれません。スウェーデンの住所が決まった方はその住所の周辺で探してみましょう。

SFIに登録できる条件

SFIで授業を受けるために、まずは成人教育センター(Vuxenutbildningscentrum)に登録する必要があります。登録にはいくつかの条件があります。

  • 16歳以上であること
  • スウェーデンの個人番号を持っていること

スウェーデンの個人番号は1年以上の滞在する方がスウェーデンの税務署に住民登録をすると手に入れることができます。個人番号はスウェーデンでの生活に深く関わるので移住後最初に入手できます。

登録時に担当官との簡単な面接でスウェーデン語のレベルを審査されます。また、ストックホルムの場合はSFIがいくつかあるので、どのSFIを希望するかを聞かれました。

私が登録を行った2017年は移民でたくさんの人が成人教育センターに来ており、3時間ほど待たされました。朝早めに訪れるのがおすすめですよ。

登録完了後、1週間ほどでいつからSFIがスタートとなるか、日時や場所の書かれた手紙が自宅に届きます。

授業の様子

授業は基本的にスウェーデン語で行います。最初は何を言っているのか分からないかもしれませんが段々耳が慣れてきますよ。

SFIにはイラク・ガーナ・スペイン・フランス・ロシア・セルビア・中国など色んな国の人々が集まります(でも主に中東)。なお日本の授業のように皆が真面目に授業を受けるわけではないので、最初は騒がしさに驚きました。年齢もバラバラで、20歳~60歳くらいの人までいます。

各クラスは10~30人ほどで、先生が1人つき前で授業を行ってくれます。

授業の時間は午前か午後3~4時間程度です。その内、強制的?な休憩時間(Fika)が20分くらいあります。

SFI授業のレベル分けについて

SFIの授業はスウェーデン語のレベルによってA・B・C・Dのクラスがあります。それぞれのクラスのレベルは大まかに以下のような内容です。

  • A→アルファベットが分からない人
  • B→スウェーデン語が初めての人(数字・時計の読み方・自己紹介・手紙を書くなど)
  • C→スウェーデン語初級(動詞・形容詞の変化、日常会話、接続詞の基本)
  • D→スウェーデン語中級(動詞・形容詞の変化、日常会話、接続詞の活用)

日本人の場合はアルファベットは分かるので、大体BかCからスタートになることが多いようです。

また授業スピードについてもクラス分けがあり、Bでも2Bと3Bに分かれています。3Bは授業スピードが速く進むグループで、主にヨーロッパ圏の生徒達が在籍していました。

学校によって異なるようですが、私の学校は最初イントロダクションを2週間~1カ月受けました。その後先生の判断でそれぞれのクラス(B~D)へ分けられました。SFIの学校はいくつか種類があります。その学校毎に、どんどんクラスを上げていく方針の学校もあれば、宿題を大量に出すなど差があります。

ちなみに私はHermodsという学校で2Bからスタートしました。Hermodsはクラスを上げるのもゆっくり、宿題も少ない学校でした。よく先生たちには「焦らないで」と言われたものです。

まとめに

学校に無料で通わせてもらえるなんて、とてもありがたいことですよね。私もこの制度を知って、スウェーデンに移り住むことへのハードルが下がったことを記憶しています。

なお、1年未満の滞在の方でも有料で学校に通うことができます。短期の方はこちらを検討してみるのもいいかもしれませんね。

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