海外移住で保険はどうする~移住先の保険制度と個別保険の検討~

海外転出届を出すと同時に国民健康保険からも脱退することになります。そこで、ほとんどの方はそれに代わる新しい保険を検討をするはずです。

かくいう私も移住前にあれこれ調べた一人です。今回はそんな海外で生活するうえでの保険をどうするかについて調べたことをまとめてみました。

保険の検討のポイント

まずはポイントをまとめてみます。

ポイント

  • 海外転出届を出すと国民健康保険は喪失となる
  • 保険は移住先の保険制度と個別の医療保険を比較
  • スウェーデンは医療保障が充実

国民健康保険のこと

移住や海外の長期滞在などを予定している方は「海外転出届」を提出するかと思います。

しかしながら、その転出届を出すことで日本国民であれば誰もが加入していた国民健康保険からは脱退することになります。もともと国民健康保険は日本に住む日本人向けの制度です。そのため海外転出届と国民健康保険の喪失はセットとなっています。

そのためほとんどの人が転出届後の何かしらの保険を検討することになります。

詳しくはこちら→海外移住の手続き~海外転出届メリット・デメリット~

海外で国民健康保険はアテにならない

海外転出届を出さずに行けば国民健康保険を残すこともできます。もちろんこの場合は1月1日をまたげば住民税は支払うことになります。

実は、平成13年1月から海外渡航中の治療が国民健康保険給付の対象となっています。日本に戻ったあとに申請をすると一定の条件で金額が払い戻しされる仕組みです。

主な条件は日本国内でも医療行為に対象となっていることです。例えば美容整形やインプラントなどは給付の対象になりません。さらに海外では日本で認可されていない薬が使われる可能性があるので注意が必要です。なお給付額は日本国内で同等のけがや病気をして治療を受けた場合を基準に決定されます。つまりは実際に支払った額が給付の算定対象ではないんです。

海外の医療費は高額だとよくニュースになっていますよね日本での治療費と海外の治療費の費用が大幅に違うケースも考えられます。

つまり海外移住者の場合、日本の国民健康保険はアテにならないのです。基本的に国民健康保険は日本在住の国民向けの保証という位置づけなのです。

日本帰国時には再加入ができる

日本に帰国した際には自治体に転入届を出すことで、再度国民健康保険に加入が出来ます。そのため一度脱退したからといって心配する必要はありません。

自治体にもよるかと思いますが、保険証は窓口に届け出てから一週間ほどで出来上がります。私の周りにも日本への長期帰省の度に保険証を作成している人がいますよ。

日本の保険のすごいところは歯科医療も対象になるところです。世界の国でも歯科医療が保険に含まれている国はそうそうありません。また子供のワクチンも無料や助成金が出ています。日本脳炎ワクチンなんかは日本独自のものなので他の国では有料となる場合が多いですが、これも自治体によっては無料です。

まずは移住先の保険システムを調べよう

海外居住者が保険を検討するときにまずやって欲しいのは現地の保険制度の確認です。保険に入る条件・保険の内容などをよく確認しましょう。

もし現地の保険制度が充実していれば個人で保険に入る必要はなくなりますよね。

スウェーデンは現地の医療制度が充実

スウェーデンは福祉大国というのを耳にしたことがあるかと思います。実際にスウェーデンの医療保障は世界的に見習うべきモデルとなっています。とても充実しているので安心して現地の保険制度に頼ればよいと思います。

加入の条件はスウェーデンの個人番号(パーソナルナンバー)を持っていることです。個人番号はスウェーデンに1年以上滞在する人がもらえる管理番号で、行政機関や銀行などにおける各種申請など多方面で活用されています。

逆に滞在が1年未満の方はスウェーデンの個人番号がもらえず国の保険制度を受けることができません。個人で民間の保険に入ることを検討してください。(個人番号は1日満たないだけでも取得できないので、必ず余裕をもって渡航してください)

スウェーデンの保険制度

スウェーデンは自己負担額の上限が法律で設定されており、外来医療は年間900SEK、入院は1日80SEK、薬剤費は年間1800SEKです。それを超えると自己負担額の割合は減少していきます。そして19歳未満の子供は無料となります。

金額は個人番号で管理されているのでどの病院を利用してもこの保証が受けられます。

外来医療費の自己負担額の表 ※900 SEKは大体11700円ほど(1 SEK = 13円で計算)

医療費総額(年間) 自己負担(%)
 0~900 SEK 100%
 ~1700 SEK 50%
 ~4300 SEK 25%
 4300 SEK~ 0%

なおスウェーデンの個人番号を取得するのは移住後となります。

出産は無料

スウェーデンでの妊娠の検診や出産は基本的には無料です。また驚くべきことに無痛分娩を選んだ際の麻酔の費用なども無料となります。

出産時にかかる費用は産後の宿泊代くらいです。それも一泊150krくらいの安い金額で、看護師さんは近くにいるしおむつや毛布は使わせてくれるという環境です。

歯科医療は保険に含まれない

スウェーデンは歯科医療が保険に含まれておらず高額です。そのため毎月積立ていく方法の歯科保険などに個別に入る人もいます。

先日スウェーデンで親知らずを抜いた人は(詳細は知りませんが)10万円近くかかったそうです。私は親知らずを日本で抜こうかなと考え中です。

そのため余談ですがこれからスウェーデンへ来られる方は歯の治療を済ませてから来るのがおすすめですよ。

個別に医療保険を探す

移住先の保険制度が手薄であったり、あまりに高額であったりするとそれをアテにすることはできません。そういった国への移住の方は個別に海外医療に適用できる保険を検討しましょう。

日本の生命保険会社

日本で生命保険に加入していれば、保険会社に海外で生活することを申請することで適応される会社もあるようです。まずは自身の保険会社の制度を確認し、支払い続けることができるのであれば継続するのも手です。

ただ保険の支払いは日本円でとなるので、払い続けることができるかは検討してみる必要があります。

また保険の加入手続きは国外に出てしまうと受け付けてもらえない会社もあります。国内にいる間に契約をしておくようにしましょう。

現地の保険会社

移住先の民間の医療保険会社を探し、個別に契約する方法もあります。

郷に入っては郷に従え。国ごとに制度や仕組みが色々異なるので、現地の保険に入っておくのは最初は面倒でも後で安心できるのではないでしょうか。

まとめに

スウェーデンは現地の保険システムが充実しているので、私個人としてはそれ以外の個人保険は加入していません。

国民保険脱退後~スウェーデンの個人番号を取得するまでは3週間ほどあり、怪我や事故がないかとひやひやしましたが幸い何もありませんでした。

既に出産や病気で何度か病院に行っていますが、費用は本当に安いです。高福祉社会の恩恵を感じる瞬間です。

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