海外移住の手続き~海外転出届メリット・デメリット~

海外移住の際に行う手続きの一つとして海外転出届があります。

今回はその海外転出届を考える際のポイントやメリット・デメリットを紹介していきます。

海外転出届のポイント

最初に海外転出届のポイントを整理しておきます。

ポイント

  • 海外転出届を出すと住民税の支払いが免除となる
  • 住民税の支払い義務は1月1日に決まる
  • 届け出は14日前から
  • 海外転出届を出すと国民健康保険と国民年金に影響する
  • それぞれ詳しく解説していきます。

    海外転出届とは

    1年以上を目安に海外に滞在予定の方が、そのことを自治体に報告する届け出です。つまり移住だけでなく留学や海外赴任の方も適用になる可能性があります。

    海外転出届(略称:転出届)を出すことで住民票を抜くことになります。これにより住民票は取れなくなりますが、戸籍は残っているので戸籍謄本は取ることが出来ます。

    転出届を出しておけば1月1日に決まる住民税の支払いが免除になるため、これから海外で生活する方は忘れずに手続きをしてください。住民税は1月1日に籍があるかどうかでその年の支払い義務があるかどうかが決まるので、年末年始に移住予定の方は年内(12月31日まで)移住がおすすめです。

    住民税の参考

    住民税が年間どのくらいになっているかご存知でしょうか。私は今まで会社に勤めていたので正直あんまり把握していませんでした。

    住民税の額は昨年の年収や所得控除をもとに計算されます。

    例えば、前年度の年収350万円の人で特に所得控除がなければ19万円程になります。住民税が結構な額であることが分かるかと思います。ちなみに年収が100万円以下の方は住民税はかかりません。

    海外転出届を出すと国民健康保険から抹消される

    海外転出届を出すと同時に国民健康保険からも抹消されることになります。転出届の提出時に保険証の返納が必要になりますので持参しましょう。また、怪我の支払いや歯の治療等がある方は提出前に済ませてしまいましょう。

    国民健康保険からの抹消に漠然と怖いな・・。とお考えの方もいるかもしれません。ただ多くの海外移住者や長期留学者は代わりに何かしら別の保険に加入しています。

    今後の保険の検討については、別の記事で詳しく紹介します。

    海外転出届を出すと国民年金の加入義務が無くなる

    海外転出届を出すと国民年金の強制加入義務もなくなります。ただし希望により任意加入は可能です。

    窓口で海外転出届を出す際に国民年金の手続きもしたいことを伝えましょう。脱退にも、任意加入する際にもどちらにせよ書類を書く必要があります。

    ちなみに、私は海外移住後任意加入という選択をしましたが、役所のミスで請求が届かなかったりとすんなり進みませんでした。結局日本にいる家族にずいぶん手伝ってもらうことになってしまいました。年金窓口信頼ならないですね。。

    私が国民年金の任意加入をした理由は別の記事で紹介します。

    必要書類

    転出届はおおむね出国の14日前から可能になります。わりと直前まで手続きが出来ないためご注意ください。

    届出時に必要な持ち物は以下のとおりです(自治体によって異なります)。窓口は住民課になると思います。

    • 本人確認書類(運転免許証・パスポート)
    • 印鑑
    • 印鑑登録証(持っている場合、返納するため)
    • マイナンバーカードまたは個人番号通知カード
    • 住民基本台帳カード(持っている場合)
    • 委任状(代理人が届出をする場合)
    • 保険証(返納するため)

    届出の際には海外へ転出する方全員分のパスポートやマイナンバーカードを持ってきましょう。

    自治体によっては1年未満の渡航でも受け付けてくれるとこともあるようです。1月1日をまたぐ方はダメ元で自治体窓口に聞いてみてもよいかもしれません。移住でないことを理由に断られるケースもあるようですが。

    持ち物が揃っていれば手続きはすぐに終了します。自治体備え付けの用紙に名前や出国日などを記入するだけでしたよ。

    デメリット

    よくデメリットを聞かれるので考察してみました。

    上記に書いたように国民健康保険から抹消されます。怪我や歯など治療が必要なものは事前に済ませておきましょう。また、新たに加入する保険次第ですが、少しの間、保険のない期間が発生することになります。

    また、海外転出届を出すとその後、「住民票」や「印鑑証明」が取れなくなります。どちらも主に日本での手続きに必要なものですが、念のため転出届提出前に取っておくとよいでしょう。

    以上。

    強いて挙げてもこんなところで、ほとんどデメリットはないと思います。

    まとめに

    この転出届、附属して消えてしまう国民健康保険や年金なんかはありますが、私は迷わず出すことにしました。実際住民税は結構な金額になるので(日本にいないし)支払わずにすんでラッキーです。

    出国してからだと手続きが面倒になるので、必ず出国前に行ってくださいね。

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