
スウェーデンの個人番号(パーソナルナンバー)を持っていれば、EUカードを取得することが可能です。
このカードがれば他のヨーロッパ諸国で医療にかかったときに無料または低料金でその国の医療・歯科サービスを受けることができます。今回はそんなEUカードについてご紹介していきます。
EUカードとは
このカードを持っていると、他のEU / EEA諸国に滞在中、無料または低料金でその国の医療・歯科サービスを受けることができます。そのためスウェーデンから他のEU / EEA諸国に旅行の方はこのカードも持参していくようにしましょう。
例えば、スウェーデン在住の家族がドイツ旅行に行き、子供が急に病気になって病院にかかったとします。その際に通常だと高額な医療費が心配になるところですが、このEUカードを持っているとそのリスクが抑えられます。また手続きが素早くすむというメリットもあります。
なお救急車や一部医療には料金が発生します。また保障が無料になるか一部支払う必要があるかも国ごとに若干基準が異なります。
スウェーデンでは「EUカード」や「Europeiska sjukförsingskortet」等と呼ばれています。他の国でもEUカードで通っているのかと思い調べたところ、イギリスでは「欧州健康保険カード:The European Health Insurance Card (EHIC)」と呼ばれていることが分かりました。カードの見た目などは同じなのですが、呼称はそれぞれのようです。
EUカードの作り方
カードの作り方はとっても簡単です!
こちらのリンク(EUカードの注文はこちら)からスウェーデンの個人番号を入力するだけです。申請から10日ほどで自宅に届きます。
※スウェーデンの個人番号が無いと取得はできません。
カードは無料で作ることができ、3年間有効です。
私も自分と子供の分を作ってみましたが8日ほどで手元に届きました。本当に簡単に手に入り感動です。
利用できる国
他のEU / EEA諸国で利用することが出来ます。
スウェーデン保険局の情報によると具体的には次の国々で利用可能です。
ベルギー、ブルガリア、キプロス、デンマーク、エストニア、フィンランド、フランス、ギリシャ、アイルランド、アイスランド、イタリア、クロアチア、ラトビア、リヒテンシュタイン、リトアニア、ルクセンブルク、マルタ、オランダ、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、スイス、スロバキア、スロベニア、スペイン、チェコ共和国、ドイツ、ハンガリー、オーストリア。
忘れても対応してくれる
先日スウェーデン人の知人とスペインに旅行に行きました。その際友人が病院にかかりましたが知人は「EUカード」を携帯し忘れていました。
どうなるのかと見守っていましたが、一時的に全額支払うことにはなりましたが、スウェーデンに帰ったあと手続きをすれば返金を受けられるのだと教えてくれました。
EUカードがあればその場で料金の免除等の手続きをしてくれたとは思いますが、もし忘れたとしても取り返しのつかないわけではありません。病院でその後の手続き方法をしっかり確認してみれば大丈夫です。
まとめに
他国に行っても海外旅行保険などの心配をしなくていいというのはすごく安心ですよね。EUという枠組みがこんな所にも行き届いていることに感心をさせられます。作成が無料で面倒な手続きが一切ない、というのも嬉しいことです。
これからEU / EEA諸国を旅行の方はぜひゲットしてから旅立ってください。すでにお持ちの方は期限が切れていないかの確認をお忘れなく。