
ストックホルムの観光スポットとしてよく名前の挙がる場所にヴァ―サ号博物館がある。今回はそのヴァ―サ号博物館に実際に行ってみたのでレポートしてみます。
もくじ
ヴァ―サ号博物館とは
1988年にオープンした博物館。展示されているヴァ―サ号とはス1626年に起工されたウェーデンの軍艦です。この頃スウェーデンは北ヨーロッパのデンマークやポーランドなどとの闘いの歴史です。
ヴァ―サ号の歴史
ヴァ―サ号の名は強大な当時のスウェーデンのヴァーサ王朝にちなんで命名されました。このヴァ―サ号は1628年8月10日の波が穏やかな日に初航海に出ましたが、マストに帆を張り 1,300 m ほど帆走した地点で突然の横風を受け、一度は立て直したものの次の横風で横転沈没してしまったという短すぎる航海の歴史を持っています。
それがなぜこれだけ有名なのかというと、なんと沈没から333年経った1961年に引き上げられ、しかも300年以上海底に沈んでいたと想像できないくらい細部まで原型が残っているのです。当時の戦列艦の姿、建造方法、設備など歴史的な価値が高い艦なのです。
場所
ヴァ―サ号博物館はユールゴーデン(Djurgråden)という島にあります。周囲にはABBA博物館やグローナルンド遊園地、スカンセンなどがあり見どころがいっぱいの地域です。
住所: Galärvarvsvägen 14, 115 21 Stockholm
ストックホルム中央駅から徒歩30分、もしくは地下鉄のカーラプラン(Karlaplan )駅から徒歩10分。
ストックホルム中央駅もしくはセルゲル広場(Sergels Torg)から 69 番のバスでユールゴーズブロン(Djurgårdsbron)下車。
開館時間
1月2日~5月31日および9月1日~12月30日
午前10時~午後5時、水曜日午前10時~午後8時
(Vasa Museum Restaurant 午前10時~午後4時30分、水曜日午前10時~午後7時30分)6月1日~8月31日
午前8時30分~午後6時
(Vasa Museum Restaurant 午前8時30分~午後5時30分)12月31日
午前10時~午後3時
(Vasa Museum Restaurant 午前11時~午後2時)閉館:1月1日、12月23日~25日
最新情報はこちら博物館のHPをチェック
料金
大人 130SEK
子供(0~18歳)無料
英語による館内ツアーが毎日数回行われているようなので(私が行ったときはタイミングが悪くやってなかった)、時間帯が合えば参加してみるのもよいでしょう。
ヴァ―サ号博物館レポート
いざ入場
チケットを購入し入場するとドドーン!
いきなりメインのヴァ―サ号がお目見えです。大きい!すごい迫力!
特に順路などは無いようで、適当にうろうろしてみることに。
ちなみにいたる所に説明書きが置いてあり色々な言語で表記されています。でも残念ながら日本語表記はなかったので、英語を(読んでるふりをして)眺める。
博物館内は4階構造
館内はヴァ―サ号をぐるっと囲うように4階構造の建物になっています。上から下まで色々な角度から眺めることができます。まさにヴァ―サ号一色です。
横に着てまたヴァ―サ号を眺めてみる。
ちなみにヴァ―サ号と逆側の通路には収集された調度品やヴァ―サ号の歴史についてなど色々な展示物が置かれている。
ひとしきりヴァ―サ号を眺めてから展示物の方へ。
ヴァ―サ号引き上げ作業は一大事業だった
これはヴァ―サ号の部品や調度品回収の方法を解説しているパネル。なかなか原始的なやり方だが、これで30m潜っていた事実がすごい。ちょっと命がけな気さえする。。
スーツも発見。とても時間がかかったことが容易に想像できる。
とっても豪華な船体
船はとっても細かい創りと鮮やかな装飾でした。一部は色の再現もされています。
きっと完成当時はそれは華やかだったのだろうと思わせる、鮮やかな赤や黄色。
ヴァ―サ号内部のミニチュア発見。船内も4階構造だったことがわかる。
遺骨がリアルさを物語る
ヴァーサ号は150名の乗組員のうち30~50名を道連れにして、海底へと沈んで行ったそうです。
実はこの博物館の一番下の階には、ヴァ―サ号と共に亡くなった方々がいます。
妙にリアリティを感じます。あぁ、本当にこの船があって人が乗っていたんだなと。突然神妙な気持ちになる私。。
最後にもう一度ぐるっと一周
帰る前にもう一度ヴァ―サ号をぐるっと一周眺めてみることに。
今日はありがとうヴァ―サ号。
まとめに
ヴァ―サ号博物館はまさにヴァ―サ号によるヴァ―サ号のための博物館でした。本当に終始ヴァ―サ号一色です。
今回ヴァ―サ号博物館を訪れたことで、日本で習う世界史でもなかなか触れることのなかったスウェーデンの歴史に少し触れることの出来る時間になりました。
館内は1時間くらいで見ることが出来ます。ユールゴーデンを訪れた際はヴァ―サ号博物館にも立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
参考:ヴァ―サ号博物館HP
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